少女雑感
湊 かなえせんせいの本ですよ。



後味の悪い話というよりは
ふつうに進行形で胸糞の悪い話かな。

「衝撃的な結末」もむしろ予想の範疇ド真ん中で
言ってしまえばディープインパクトなもんじゃないから
きっと不安に思って身構えてた程のアレさはなかったし。

読んでる最中ずっと、「あぁこの繋がり(伏線)はどんなバッドエンドに繋がるのかな」
そんな事ばかり考えてしまう、らしくもありしんどくもある本。

「告白」ほどのどうしようもなさは無いけれど
結局どこかで聞いた「悪意的解釈」ばっかで話が構成されてて
真新しい視点がどこにもないのが、なんとも「らしい」。


面白い本が読みたいなら止めはしないけど、
やっぱりこの先生の書く物は友達とかには勧められないかな。
優しさとか立ち向かう意志とか、そういう最低限がないんだもんよ。


何の足しにもならない本。
それはある意味めっちゃホラーなのかもね。
面白い本ではあるよ、間違いなくろくでもないだけで。
2009/11/23(Mon) | 雑感ごった煮 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「からん」をオススメる
たまにはマンガをオススメたりする話。

「からん」という漫画をご存知でしょうか。
「神戸在住」「巨娘」なんかを
アフタヌーン関係で書いてたり書いてたりする木村紺先生が描く、
いつも通りのちょっぴマニアクなネタも満載のちょっぴ異端な柔道漫画です。
いや、ホントにちょっと珍しいタイプの漫画だと思いますわけで。

何と言いますか、綺麗じゃないんですよ。
世界観が歪で、「それが当たり前」だと描かれているけど
よくよく考えるまでもなく、「いやいやいや大人子供!」ってなる
それはもうとてもシビアな京都のお嬢学校っつぅ世界観。
主人公2人は、そんな学校で柔道部に入部した雅と京。
普段頭悪げに熱血したりラブったりしたマンガとか読みなれていると
それはもう物凄く新鮮に思えるマンガだと思うわけです。

簡単にあらすじしましょうか。、
めっさ強い女子柔道家生徒がいるお嬢学校に、
腹黒カントリーマァムなおばあちゃんの手まわしもありーので入学した高瀬雅
そこで出会ったのが、なんか異質な空気を漂わせる九条京でした。
京をはじめ、周囲の色々な人間を巻き込みながら柔道部に入部した雅は
そこでお目当ての超粗暴な全国区の萌先輩やその他、ちょっと極端な先輩と顔合わせ。
その状況を挑発行為を駆使してひっかきまわす人間観察能力に秀でた雅と
そんな環境下で徐々に異質を開花させていく京。
柔道を通し、ひどく現実的な心の推移を経ながら進んでいく物語。
そして第一話で大量に登場したきり出番のない名前キャラの多さ
それぞれの打算がくっきり出てる、まさにリアルな歪さ。
常時周囲をハラハラさせる立ち回りを続ける雅の次の行動はー。それでも。
もう安心して、私がいる。誰一人理不尽な目には遭わせへん、この腕の中では
綺麗事が求められる世界で描かれる、綺麗ごとじゃ済まされへんシビアな歪み。
汚いことや醜いことが当然あるものとして、必要以上語ることをせず描かれる世界。
あるのはただの根性論ではない、計算され論理的な感情論。
それはもうすっごいドラマチック。
一味違うマンガとして、最大限オススメします。


11月現在、最新三巻まで出てます。今のうちに是非。



あと既読の中のさらに半分ぐらいの人へ。
「確かに面白いんだけど、むしろ巨娘の新刊はまだですか?」は禁句、です。
こ、神戸在住よりは面白いんだからいいじゃない・・・ッ!
2009/11/22(Sun) | オススメるセレクション | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
言葉狩りをしよう・レベル2
本屋に行けば春夏秋冬四季折々を問わず
圧倒的に気持ち悪い本が並んでいるコーナーがあります。
それはホント、「もしかしてこの国の大半は馬鹿なんじゃないか」と
うっかり自惚れ混じりな錯覚を覚えてしまうほどに
とてもとてもとてもとても頭の悪いコーナー。

やり方。できる。解説。こうしてる。

それはまるで本を読むという行為がさも崇高な行いだと錯覚させる言葉の数々。
まさしくそんな本に手を出すことが即ちアホの存在証明みたいなテーマの数々。
成功者に学ぶ類の本も、失敗をあげつらうような本も。
結局結論が曖昧な精神論や感情論に逃げているのが見え見えのテーマばかり。
無個性染みた「できる人」を神格化する、人格のゴールが固定する言葉。
考えず、ただ従えばいいですよ。そうすればホラあなたも立派なエロい人!
おーばーか。

答えは決して人の言葉ではありえないということ。
真理じみた言葉ほど、人の耳と目を塞ぐってこと。
そうやって「誰かにとって都合のいい存在」を目指す為の讃美歌が。
誰にも迷惑をかけられない、その代わり誰にも迷惑をかけない世界があります。
果たしてあなたはそんな世界でのびのびと生きていく自信がありますか。

頭使った気になれる本。
答えを知ったかぶれる本。
あなたの人格を否定する本。

古くは「○○脳」「簡単にできる○○」、「○○型」「○○力」。
そういう言葉さ、使えなくなってるんですよね、最近。
だって冗談で使ったとしても陳腐で痛い言葉になっているから
自分が理解できないものを無理やりカテゴライズしてるような滑稽さが出てしまう。
いざって時に、あまりに贅肉じみた意味を持ちすぎている。

そもそもですよ。細分化こそが探求行為の原点なんじゃあないですか。
おおまかな傾向はあくまで傾向だというのに、
この国はもしかして大学教授とか有識者含めてバカばっかりですか、
そんな、うっかり自惚れ混じりな錯覚を覚えてしまうほどに
色んな言葉が便利に使われすぎているメディアだったり言葉だったり。
そのメディアを形造っている中に、私もいるんですよあなたもいるんですよ。

マスゴミって言葉に満足してんじゃねーよ。
忘れんなよ、そのジャッジするだけの言葉で満足してたら
それはあんただってマスゴミと同類じゃんよって言えるじゃねーか。
マスコミの問題を語る言葉はマスゴミじゃねーだろ。
それは包括してるだけだろ、包装紙じゃプレゼントの価値は語れないだろ。
そんな、中身のないモンに頼ってんじゃねーよ。真理の空蝉に踊らされてんじゃねーよ。

今回はそんな話です。この前の話とリンクした続編みたいな位置付けで。

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2009/11/20(Fri) | オーバー十代語り場 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
終末のフール雑感
しつこいですが伊坂 幸太郎先生の本ですね。
こーやって振り返ると結構な数を読んでたんだと気付きます。
これも一年ぐらい前に読んだ本。



世界中の人間が纏めて余命宣告された話。
どこまでも陳腐でありがちな展開をなぞった結果、
宇宙が逆転したのか、妙なリアリティすら漂うから驚き。
弱い人間が、強い人間が、それぞれ終末を実感した時、
どんな風に流れていったのか、みたいな短篇集。

1日1日を噛み締めて生きるのがどれだけムズい行為なのか、すげーうまく表現されちょりました。
やることがない人がどうやってそれぞれ時間を潰すかを描いた本って言ってもいいと思う。


良かったよ。
運命は何も変わんねーし、未来に希望がさすよな終わり方はしないけど。
今がどんだけ大切かって話でもない気もすっけど。

とても良いそれなりだったやよ。
2009/11/16(Mon) | 雑感ごった煮 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
植物図鑑雑感
オレ、この本読み終わったら、ネットサーフするんだ。
そんでこの本を読んだ感想書いてる娘を探すんだ。
ただの感想じゃあない、「どこかにイツキ落ちてないかな」
って、そんな感想があるサイトを探すんだ。
そしたら本名所在地本籍電話番号経歴全て洗う。
何もかもを洗いざらいイッサイガッサイ。
そんでその娘の前で行き倒れるんだ。
キメ顔の角度も完璧にキープして。

勿論、ありったけの植物知識を仕入れて、な。



マジそんな本。
それはいつもの有川先生だね。
2009/11/15(Sun) | 雑感ごった煮 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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