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武装錬金第5巻より
というワケで久々の武装錬金考察です。こっそりとどうぞ。
もはやあんま考察してない気がしなくもありませんが、仕方ないんです。
この辺の面白さは考察の余地ありませんでしたから。
そんな気持ちがこっそりと伝わればこれ幸い。 ではどうぞ。



第37話 同類項
「正直恐いけど逃げる時間ぐらいは稼げると思うよ」
つくづく良い子達です。和月先生は「三馬鹿を絶対錬金の戦士にはしない」ということに大きくこだわっておらられました。実際それで正解だと自分も強く思うわけですが、もしもこの三人に「戦士に成るか否か」の選択を迫ったならきっとカズキと同じ選択をしたんだろうなぁとも思わずにはいられません。オバケ工場の斗貴子さんを見たときから、それこそ人間でなくなった時まで、それぞれがそれぞれの考えとかやり方で、それぞれの言葉で、カズキを同じ選択をするんだろうなぁと。見ていて気持ちのよいぐらいイイ奴らです。でもきっとカズキのようにいかないんだろうなぁ。良くも、悪くも。哀しくとも、少なくとも。
「外で戦っているあの、化け物共を!校舎に近づけてはなりません!!」
震洋君って地味に凄い子だと思います。このキャラの未成年連続殺人鬼キャラならかなり見たかった気が今ならしなくもありません。当時はそりゃ、先先ストーリー進めて欲しいと思ってたようなですが。まぁ彼はコレはコレで凄く良いキャラなんですけどね。ミスター鉛筆さま。

第38話 a friend of everybody
そして第五巻のサブタイトルにも使われている第三十八話。次の第三十九話と前後編になっているといってもいい構成です。ただリアルタイムで読んでたときは真剣に打ち切りかと震えた話でもあるんですよねぇ。個人的にも色々と思い入れの深い一話です。
「そんなお人好しのバカがオメーらの敵なワケねーじゃんかよォ……。バッキャロ~…」
いや御前様はつくづく良いキャラクターだと思います。この涙は心に響きました。うんめっちゃひびいた。
「大丈夫だよ、ちーちんさーちゃん。私ね、思い出したんだ。話したコトあるよね、まだ入学したての頃。丁度こんなカンジの恐い夢を見たって――…。でもあれ現実にあったコトだった。最後にお兄ちゃんが守ってくれた!
血塗れになって立ち上がって戦って。それでも、やっぱり理解ってくれる人がいるのといないのでは違うんでしょうね

第39話 沸き立つ力
「ごめんなさい私、誤解してた。本当にごめんなさい!」
みんなみな良い子です。こーやっていつでも冷静に自分のコトを省みてしっかり謝れる人間になりたいものです
もう誰も間違えねェ!お前達が“俺達みんなの味方”なら、俺達みんなが“お前達の味方”だぜ! もう凄い大好きなシーンですね、言わずもがな。もう言葉も出ないです圧巻です。
この辺りの話の面白さは尋常じゃありませんでした

第40話 死の胎動
「我ながら、強いよコレは」
ニアデスパピネスと共にパピヨン参戦。第三勢力というのはいつ出てきても熱いものです。
「ここからが真の戦いだ!!」
ジャンプで読んでた錬金読者を死ぬほど震え上がらせた発言だと思います。いや、盛り上がりが最高潮である意味とても正しい使い方してるハズなんですけど。いや、本当にこの時期は恐かったです打ち切り。死ぬほど楽しんで読んでただけに。

第41話 パピヨンVSバタフライ(前編)
「それはお互い人間だったときの話だろ?今は違う、全く違う!」

パピヨン劇場再び。とにかくカッコいいです。パピ!ヨン!
その名前で俺を呼ぶんじゃない!その名を呼んでいいのはただ一人!貴様の言う心身共に弱かった男の最後を看取ったただ一人の男だけだ!!来い、御先祖様!現実も幻覚も次はまとめて吹き飛ばしてやる!
もうコレもめちゃくちゃ好きな台詞ですね。パピヨンの「コダワリ」がヒシヒシと伝わってきます。自分もホムンクルスになりたいです。病気セットでいいから。別に特に何も患ってませんがー。

第42話 パピヨンVSバタフライ(後編)
「手の内バレているんだよ。俺は病に伏せる前は天才の名を欲しいままにしていたんだ
物語において天才って言葉を安易にポコポコ使われるのって正直好きじゃないんですが、この台詞は普通にシビれました。もうパピヨンかっこよすぎです。天才ってのはひょっとしたら自称するのが正しい使い方なのかもしれませんね。
「…そうやって貴様は、身の程を知ったワケか。そして人間型ホムンクルスで満足した!更なる高みを知りながら羽撃こうとはしなかった!!決めたぞ。オレはこの未完成の体を脱ぎ捨てて、更なる高みを目指して翔ぶ!!御先祖様、貴様と俺は似ているが違う、貴様はまばゆい光に惹かれてうろつくだけ。一人では高くも遠くへも飛べない、醜い蛾だ!
ただの変態さんにこんな台詞は言えない。しつこいですがカッコ良すぎです。そして祭りは終局に向かう。さあ、彼とあの少年戦士の戦いを見逃すな。




と、いう訳で→                                                続く
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2006/04/19(Wed) | 武装錬金を考える | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
武装錬金第4巻より
ちまちま更新。ではでは四巻最後までどぞー。


第34話 Let's お見舞い
和月先生のコメディパートはなんか読んでて幸せな気分になれるから好きなんですよねぇ。遊び心満載つーかなんつーか。いくつになっても遊び心は大事にしたいものです。マダワタシワカイデスヨ。
「子供達に手を出そうというならば、俺が相手だ!」
ブラボーの子供第一に考える様は、見ていてやっぱりとても好きです。うん、やっぱこんな大人になりたいもんだ。
「おおっと?傷女ちゃんには言われたかねーな~。ナニ?バルスカ?アレのどこが鎌なん?
エンゼル御前サマ大活躍。桜花の境遇を考えると、こーいう御前様みたいな武装錬金の存在って救いでもあり、それが哀しくもあるんですよね。御前様も大好きです。秋水クンとからんでるとこが見たかったなぁ。
「今までの私たちは――。共に生きるコトを誓ったフリをして、ただお互いによりかかっいただけ。二人だけの世界で閉じていたから死が二人を別つのが恐くてたまらなかった…。これからは一人で立てるように一人で歩けるように一人で生きれるようになって、それから新しい世界で共に生きましょう
個人的には前話桜花の長台詞よりもこっちの方がツボです。哀しいこと言ってるようでそうじゃない。
「…気のせいか」
この秋水君、とても良い顔です。良かった良かった。

第35話 作戦開始は13時間後
「こう見えてもホントはすごく優しいんだぞ。なにかとすぐにブチ撒けたがるけど!」
世の中二通りの人種に分けることができるそうです。例えばパピヨンをただの変態さんとしか見れない人と、ダークヒーローな台詞にシビれまくる人。同様に、斗貴子さんをただのブチ撒け狂いとしか見れない人と、随所随所の優しい一面にシビれる人。どうやらカズキは後者のようです。自分で言っといてなんですが、この理論頭悪いですねー。
「…久し振りだな…この感じ。この痛み!この苦しさ!ここしばらく忘れていた“臨死の恍惚”!!今まで保護してくれてありがとう御先祖様!御礼に蝶・サイコーな飛翔を見せてやる!
生きる喜びかみ締めまくりパッピー。パピヨン劇場第二幕の予感ぷんぷん。

第34話 カーニバル[祭]
ちゃくちゃくと進む祭りの準備。ここから始まる超高密度な物語展開のために、ギュッギュと押し固めている感じです。
「では…“彼”の復活祭を始めよう。カーニバル【祭】の語源はカニバリズム【食人行為】。皆で盛大に食べて大いに祝おう」
実際は違うらしいんですけどね、語源。まぁなんだかんだでバタフライさんも明治の人っすから。間違って覚えたものほど正しい知識を身につける妨げはありませんってばさ。ありーでヴぇるち、ありーヴぇでるち。おーるぼわーる。



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2006/01/27(Fri) | 武装錬金を考える | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
武装錬金第4巻より
久々と細々に更新、武装錬金考察。さっそくいきますともさー。

第27話 二人ぼっち
「ウソだ!頭良くて運動出来て顔もイイなんて有り得ない!何か絶対人には言えないヒミツがあるハズだ!」
というわけで股間の紳士すらも美形な早坂弟こと秋水君で始まる第四巻。美形だろうとなんだろうと容赦しない和月先生。だから打ち切られた気がしなくもありませんが、なんというかサービスの方向が偏ってる感が否めないんですよね。結局、美形と呼ばれたキャラはほとんどいませんでしたし。
「なんとでも言ってろ。オレはずっとこのままでいく!」
だがそれでこそカズキですとも。そして、少したくましくなれたカズキ。良い顔してます。このコマ好きです
武装錬金!!逃げろ桜花先輩!」
ライナーノートにて和月先生自らも「快心の出来映え」と仰られていますが、実際見事な構成・演出・作画だと思います。一連の疾走感がたまりません。

第28話 第一次成長
「何言ってるの、もし先に使ってたら私達の素性がバレてたじゃない。ここは武藤君のお人好しな行動のおかげで私達はアドバンテージを得ることが出来た。秋水クンの判断は正しいのよ。でもまあ…、津村さんは賢いから恐らくアドバンテージは、使えて一回ってところかしらね…」
このセリフにのみについて言うならば、腹黒!弟を思いやった言葉というよりは、腹黒!少しずつ桜花ねーさんのキャラにも艶が出てきてます。少しずつ。あくまで、少しずつ。
「偽りなんかじゃない本気だ。でも!オレは秋水先輩も桜花先輩も、頼れる先輩だと思ってた。戦う相手じゃない…、守るべき人たちだと思ってた…
カズキの性格の哀しさが静かに出ている良いセリフだと思います。傷つきながらパピヨンを斃し、そして。再び揺らぎそうな決意の中でカズキの選択は。いや、正直めっちゃキツイ思いますよ、この状況はカズキには特に。

第29話 相性がいい
「計算通り!ここなら壁や床を気にしないで戦える!」
武装錬金が名シーンのひとつ、後ろ取り合戦。無表情に負けず嫌いな秋水君がかわいいです。
「大丈夫…わかってる。これも…、誰かが苦しんだり悲しんだりするのの代わりだと思えば。大丈夫!戦える!
イッツジャストカズキー。負けない、ガン張る。

第30話 接戦
とにかく説明説明なバトル。魅せのシーンはあるけど魅せのセリフが少なかった気がします。そんななんかちょっともったいない一話。

第31話 信奉者
「お前は死ぬ。俺が殺す。斬撃は一瞬――。眼(まなこ)を閉じて、四肢の力を抜け。そうすれば痛みも恐怖もまったく感じずに済む」
リズム感あふれる秋水君のセリフ。逆胴の構えはカッコよくて好きです。さすが刀振るわせたら天下一品の和月先生です。
「武藤。これはなんだ?お前は一体…?肉も骨も断った!だがこれは―――!?」
この決着は見事だったと思います。リアルタイムで読んでてすげー楽しめたのを覚えています。こーいう根性だけでどうにかしてない結末ってホント好みです
「…逆胴を破ったら、話すと確か約束したな。信奉者の目的はただ一つ。その働きを認められ、人間を超越した存在に格上げしてもらうコト。俺たちの望みもそれと同じ。俺たちの望みはホムンクルスとなって二人だけの世界で永遠に生きていくコト――――!」
というわけで結構引っ張った早坂姉弟の望みとやらがあきらかになりましたが…、正直言ってさんざん引っ張った割には少し弱い真実だったと思います。予想つけようと思えば予想のついた真実。マサルさん風につっこむなら、薄々と感ずいていたけどーっ。せめてこれまでにミスリードを誘うような伏線張られてたらなあと少し残念な展開だったと思います。

第32話 早坂姉弟の世界
この黒さがたまらない32話。ひらがなを多用したふきだしの中といい、変わっていく早坂お母さんといい、演出構成作画がお見事です。いや、ほんとすげぇわ。
外は危ないから出ちゃダメよ?
武装錬金名シーン・内側錠前、この狂いっぷりがホントたまらないです。考案したそうな黒崎先生、すげえよっ。一度読んでみたいなぁ、先生の小説。ゲームとかのシナリオとかも書いてるらしいですね。
「構わんよなら一緒に連れて来い。ただし、その姉にその瞳が出来なくば、生き延びるのは難しいぞ
これはホントに巧いです。濁った秋水クンの瞳とバタフライ、対して桜花ねーさんは。桜花さんが日常の非日常の中間の存在だと静かに示されています。見事な場面転換。理想です。
「言いたいコトは、それで終わりか。自分達が一番不幸だと思っているのなら別にそれで構わない、だが!貴様達がホムンクルスになって人に不幸を振りまく真似は絶対に許さない!二人仲良く一緒に、死ね!!」
容赦無しの斗貴子さん。蝶野にあつさり死んでしまえと言っただけのコトがあります。優しい人だけど決して容赦はしません。甘くありません。そして。
「―――カズキ、キミの優しさが戦いの場では〝甘さ″になる。その〝甘さ″はいずれキミの命を奪うだろう。そうなる前に私がキミから戦う術を奪う!許せカズキ!キミの戦士としての生命を、今ここで断つ!」
優しい人だけど決して容赦はしません。甘くありません。全てが優しさから来るものだとしても、甘くはなりません。この時は。

第33話 諦めるな!
後半の「ページをめくる」ことを意識された一連の構成、これまた見事です。読者をすごい意識した構成。これまたまた理想です。
「無理!!命の〝取捨選択″なんてオレには無理!拾える命は全部拾う!オレの命だってあの最初の夜―――――。あの夜斗貴子さんが簡単にオレの命を切り捨てないで、希少な核鉄を使ってまで拾ってくれたから…助けてくれたから。オレはまひろや六舛達と死に別れずに済んだ。そして斗貴子さんと出会えた新しく開けた世界は、死と隣り合わせの闘いの世界だけど、踏ん張る甲斐はあるとオレは思ってる。先輩達だって今夜のこの夜がきっかけになって、二人ぼっちの世界から新しい世界が開けるかもしれないんだ。だから簡単に、命を切り捨てちゃダメなんだ」
どこまでも優しいカズキの長台詞。個人的には武装錬金名台詞ランキングのトップを争うぐらい好きなセリフです。過去を踏まえてさあ今ってのが好きなんですよ。
「さあ…どうしてかしら…。ただ――。もしもあの時…、早坂の扉が閉ざされた時…、すぐ外に武藤クンがいたら絶対に助けてくれたんだろうな…って。そして私達の友達になってくれたんだろうなって…。そう思ったら…ね……。〝死が二人を分かつまで″…、とうとう…来ちゃったね……。今まで…あり…が…」
桜花ねーさんを救っただけでも、踏ん張る甲斐はあったと思います。
「健やかなる時も 病める時も 喜びの時も 悲しみの時も 富める時も 貧しき時も これを愛し これを敬い これを慰め これを助け 死が二人を分かつまで 共に生きることを誓いますか?」
これまで早坂姉弟のマイナスの象徴だった言葉が今度は未来へ向かって。いや、でもこの台詞がピリオドの表紙に繋がるなんてホント思いもしてませんでした。そして物語もまた、ひとつのピリオドに向けて進みだします。



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2006/01/20(Fri) | 武装錬金を考える | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
武装錬金第3巻より
もう十二月になっちまいましたよ。赤マルまでに終わらせるのは無理っぽいですが、行くトコまではいこうと思います。とりあえず三巻まで、どうぞ。

第22話 寄宿舎の夜
「冗談じゃねえ、そんなコトしたらDr・バタフライに何されるわかんねェ。アバヨ!!しまったぁ、ホムンクルスだからこのくらいじゃ死ねねェ
金城さんの最後の一大一発ギャグ、ご馳走様でした。だけど、やっぱりこれだけは言いたいです。殺すべきではなかった、使い捨てるべきじゃなかった。それぐらい大好きなキャラでした良いキャラでした、金城は。彼はキャラクターファイルによると「前々作『るろうに剣心』の戌威番神のリボーンキャラ」だそうですが、こう使い捨てられるためにリボーンさせるのってなんだかなぁ、って思います。この場は「痛み分け」とかで次につなげるようにした方がよかったんじゃないかな。L・X・Eの栄えある刺客第一弾にしては役不足というか物足りなかったです。せっかくのキャラが勿体無いですよ。これは再殺編の犬飼にも言えることですが、一人目って大事ですよ、やっぱり。「たかが『買い物』来んのもよォォーーー、楽じゃあ…なかっただろ?え?ナランチャ……これからはもっと…しんどくなるぜ……てめーらは……(ジョジョの奇妙な冒険第五部に出てくるホルマジオの死に際に放たれるこれから先の苦難を容易に想起させる名台詞)」理想はやっぱりこれですね。

第23話 戦士・斗貴子
ホムンクルス陣内の襲来。夜の寄宿舎で孤軍奮闘する斗貴子さんのお話。斗貴子さんのルーツも垣間見えます。
「あれはちーちん?さーちゃん?どっち?」
ちーちんですね。この二人の名前を一時期「ちさ」と「さち」だと勝手に決め付けていた時期が自分にもありました。
「(私が今ここにいるのは…、あの日をもう二度と繰り返させないため。全てのホムンクルスを殺すため!)臓物をブチ撒けろ!」
そして戦士としての自分を揺り起こす。カズキと出会って以来少しづつ変わりつつあった斗貴子さんですが、行き着いた先は自分の原点、変わることのない真実。剣と心を賭してこの戦いの人生を完遂する!カズキは現実(いま)を見て戦士になる選択を、対して斗貴子さんは過去を。

第24話 敵は全て―
「まずは礼を言っておくべきかな、今キミは手間を一つ省いてくれた。大人しく待っていてもいずれ手に入るモノだが、やっぱり他人からもらうのは性に合わない。欲しいモノは自分の手で奪い取ってこそ。というワケで、イタダキます」
本当に新しい命を楽しみまくってるパピヨン。良い顔してます。楽しそうです。
「今夜は、たいした被害も出さずに済んだ。だがこれは運だ―――…。一つでも歯車が、狂っていれば―――――。あの光景を二度と見るつもりはない!今度はこちらが、見せてやる!ホムンクルスは殺す!敵は全て殺す!!」
今度はこちらが―ってのが斗貴子さんらしいです。凄いおとこまえな顔してますがこれでもヒロインなんですよ。バトルヒロインっつーかばっとーさいっつーかですが。
「カズキならやり遂げると思います、けど。やはり私はカズキにこれ以上戦いの世界に近づいてほしくありませんから、彼には敵を近づけません。カズキの分まで、私が戦います。」
それでも、やっぱり根本は優しい人です。カズキと斗貴子さんとパピヨンと、それぞれの力の使い方。
「早坂桜花、生徒会長です」
夕日をバックに登場の桜花ねーさんですが、肝心の顔の絵が…やっぱりなんか違う…。


第25話 早坂姉弟
雨だったり夜だったり、そーゆー雰囲気が凄い「っぽい」空気を醸し出します。イメージとして第一巻は夕方手前、二巻は夜、そしてこの三巻は曇りのち雨。いつか晴れると良いな。
「弟の逆胴はもし真剣なら二本差しごと胴体真っ二つに出来ると、以前本物の剣術家の方から伺いました」
結局登場はなかったこの「剣術家の方」ですが、飛天御剣流とまでは無いとしても神谷活心流関係だったらうれしいなっと思ってました。
「合言葉。」
全部引用したいところなんですが、元ネタがある曲の歌詞だそうなので、某ファッキン組織から大金の請求→閉鎖なんてコトには追い込まれたくないですから泣く泣くカットさせて頂きます。こんな場末とは言えやっぱ怖いです、あの勘違いした糞野郎どもは。
原曲は聴いたコトないですが、かっこいい歌詞だと思います。L・X・Eといえばこの合言葉ですね。


第26話 トレーニング・デイ
「OKフレンド!」
と、言うわけで前作「ガンブレイズウエスト」のマーカスとビューをなんとなく想起させるサブタイトルとカズキの台詞。G・B・W、大好きでした。左ノ助の登場を心待ちにしていたものです。和月先生の西部モノ、もう一度読みたいなぁ。
「ハン!ちょろいもんだぜ!姉から先にひねり殺して核鉄さえ奪えば―――!!」
敵同士の内紛の種ってのは面白いモノがありますが、いかいせん役不足が否めません。随所随所無い物を魅せてくれるのが和月先生なんですが、なんつーか肝心なところで安易に予想のつく展開に走っちゃうんだよなぁ。「最後まで見れば」すごい良いものを仕上げてくれるとわかってるんですが、そこに至るまでがどうにも下手というか、もったいない気がします。ジャンプのシステム的にも合ってないと言うか。ただ、和月先生と言えばやっぱり週刊ジャンプのイメージなんだよなぁ。


と、いう訳で→                                                続く
2005/12/02(Fri) | 武装錬金を考える | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
武装錬金第3巻より
久々の武装錬金考察。まだ三分の一も終わってないことを考えると、やっぱ凄い密度の漫画だったなぁと改めて感じさせられます。

Best There Is Best There Was.

それでは武装錬金第三巻より「カズキと斗貴子の選択」、三編続けてどうぞ。




第19話 カズキと斗貴子の選択(前編)
斗貴子さん転校お披露目だったりブラボーの素顔公開だったりと、物語が着々と進む中での、これから始まる「L・X・E編」のプロローグ的エピソードの前編。「彼」についての情報もいろいろと説明されています。
「それまでに決められないならこの話は忘れろ。決断力も大事な実力の一つだ
斗貴子さんが女副部長なら、ブラボーは良き顧問の先生。少し違うかな。斗貴子さんはいつもはっきりとした選択肢の答えの一つを示すのに対し、ブラボーは決断を任せます。出してヒント、あくまで見守る。ブラボーのこういった大人的立ち居地は凄い好きです。
「ん――?なんか声に元気がないな。負けた俺がハツラツとしてるのに勝った君がションボリなんてちょっと心配だぞ。良ければ明日会わないか?武藤カズキ!」
迷うカズキに蝶野自身から自らの生存を知らされるカズキ。それが蝶野のコトを後悔し続けるカズキに何を与えるか。


第20話 カズキと斗貴子の選択(中編)
進化を続けるパピヨン。のーばでぃきゃんすとっぷひむ。けれど、外見変われど根底はしっかりと固まってるんですよね。
「それは出来ない。このマスクは二度と人前で外さない。これは俺が人間をやめた証だ
作中一のこだわりの男、パピヨン。カズキは錬金の力を皆を守る力だと考えるのに対し、パピヨンはこだわりを体現実行の力として使ってる感じでしょうか。地を這うイモ虫だったころにはできなかったことを今やる感じ。それぞれの力の使い道。
「…学校に来たのも、何年振りかな?でも全く何も変わらない。誰のどんな声を聞いても、せせら笑いにしか聞こえない。超人に生まれ変わっても、世界はちっとも変わらない。やっぱり以前考えた通り一度燃やしつくして、それから自分に心地良い世界を造るのがベストなのかな?」
心に壁を作ってきたのではなく、壁のようにそびえ立つ心の上からの目線でいつも世界を眺めていた。ここではないどこかなんてどこにも無くて。パピヨンは全てを自らの意思と力で成し遂げようと。…だけど、パピヨンの「心地良い世界」は語られること無くて。
もうひきこもるのはゴメンだからねそれから、オレを蝶野攻爵と呼ぶんじゃない!その名で呼んでいいのは武藤カズキだけだ!武藤、お前が何で元気が無いのか、聞く気もないし知る気もない、だが。お前とはいずれ必ず決着をつける。そうしないと、俺の心が羽撃けない。」
更にこだわりを晒し続けるパピヨン。もはや彼を閉じ込めるものも、彼に閉じ込めるものもなく。蝶野覚醒の際の様々な出来事はカズキのみならず、パピヨンの心にもなにかが残っているようです。なにかが。
「やるよ。蝶野攻爵を。超常選民同盟(L・X・E)をこのまま放っておけば、この街はメチャクチャになる。まひろや六舛達、学校や街の人達。みんなが安全に安心して暮らすためには今、誰かが戦わないと。偽善者と呼ばれるのも。自分の腑甲斐なさに、辛くなるのも。みんなが苦しんだり悲しんだりするのの代わりだと思えば、大丈夫。多分耐えられると思う斗貴子さんやっぱりオレ、このまま戦い続けるよ。キャプテンブラボー、オレを、錬金の戦士にしてくれ。」
蝶野を一度殺したという事実を、今生きているパピヨンを目の当たりにして。これがカズキの選択。まだ全部終わっていなかったから。やり直すってワケじゃないけど。問題を棚上げするんじゃなくて、ひとつづつ少しづつ。これがカズキ。最後まで。ひとつづつ。すこしづつ。最後まで。最後まで。


第21話 カズキと斗貴子の選択(後編)
「勝つ!そのために俺達錬金の戦士は、存在する」
金城さん堂々登場。対するブラボー第一声。なぜかわかんないんですが、この台詞が好きです。なんでしょう、リズムとかの問題かな。
「(これは!ウワサに聞くあまりの闘気の大きさに拳が大きく見えるという―――)」
一度は経験してみたいものですよ、あまりの闘気の大きさにうんたらかんたら。ヒャッホウッ!
「攻撃する武器がなけりゃあ勝ち目もある!!ブロブティンナグフィンガー!!」
巻末のライナーノートに言及されてませんが、どう見ても「るろうに剣心」の参號夷腕坊猛襲型の穿指穿腕撃ですね。せるふぱろでぃってヤツでいいのかな。外印の語る「美」へのこだわりが凄い好きでしたよ。
「(ブラボー、本当に怒ってない。今にも泣きそうな表情(かお)してた―…)」
表情のでないシルバースキンのデザインを逆手に取った演出。こーゆー哀しくて暖かい表現が美味いんだよなぁ、この漫画の好きたる所以のもののひとつです。
「今日俺が来たのは、パピヨンが暴れるのを阻止するためだけでなく、ホムンクルスと見れば最優先に始末にかかるキミを制止するためでもあった…。新人のお守りは俺の役目だ。武藤のことは俺に任せて今一度、戦士としての自分を揺り起こせ、出ないとキミも敗けて死ぬことになる」
なんとかギリギリぶち込んだ感もありますが、サブタイトルにもある斗貴子さんへの選択その肢がようやく与えられました。前中後編としつつもどこか構成がうまくいっていないような気がちとします。難しいんだろうなぁ、週刊連載中にネームを60ページ切るとかはやっぱり不可能なんでしょう。しかし、ブラボーの目線は本当に大好きですよ。優しい理想の大人像だと思います。カズキとは違う感じの優しさですか。
今回の前中後編はただただひたすら前に進むための準備、そんな物語。これから少しずつカズキの迷いが晴れていきます、少しずつ。これはそんな少年の迷いが少しずつ晴れていく物語。ただ優しいだけだった普通の少年が力を手に入れ迷いながら、少しずつ心を覚悟を強くしていく中で、そうやって手に入れていくものが信念ってヤツなんでしょう。されどそれはまた別の物語。そんなカズキを見て、斗貴子さんはどう考えどう迷うのか。さぁ、また新たな夜の時間が近づいてきましたよ。



と、いう訳で→                                                続く
2005/11/29(Tue) | 武装錬金を考える | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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