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死ねぬ思ふ躰投げて飛ぶ
ほら、世界はこんなにも素晴らしいが、そんなこたぁ知ったこっちゃない。
おれはそんな世界に背を向けて死ぬと決めたのだから。
男はいつだって負けて死ね。死んで馬鹿見た奴もおらぬ。
夢は破れているし、恋も破れているし、世間からもはぐれている。
生きる理由なんか家族とか綺麗ごととか並べていけば幾らでもでてくる。
それでも、死んだように生きるくらいなら、死ぬ為にこれからの人生を使いたい。
そんな言葉に踊らされて無様に死ぬ、そんな姿が俺には似つかわしい。
死ぬのは恥ずい馬鹿。それでもおれは星になる。
これは、懐(なつき)という男の死ぬ物語。
十五夜、夏のお月様が目撃者の月下自刃。そしてさよならだ。
今日という最後の出勤日に何事もなく仕事をすることで人生の象徴とする。




  ジ・エンド・オブ・サマーバケーション    
死 ね ぬ 思 ふ 躰 投 げ て 飛 ぶ




派遣先の職場で働く人を同僚と呼んでいいのかわからないけど、とにかく同僚の人が最近変だ。まず全体的に暗い。俯いているし目が死んでいる。かと思えば、どこを見ているのかわからない目で微笑む。もしくは表情が死んでいるのに声だけが笑っている。
あれは諦めから始まる何かを決めた眼だ。
いいや、何かだなんて漠然としたものではない。わたしがかわいこぶって目をそらしたいだけで、わたしはあの目の本質を知っている。
あれは、死に場所を探している人間だ。いつ死ぬか、それだけを求めて生きている人間の目だ。彼は、自殺を選択肢として数えている人間なんだ。
わたしは人生の中で、そんな目をした人間を見殺しにしたことのある人間だからわかる。自分の事を棚に上げて「今それどころじゃないから」「わたしも辛いから」と見捨てる行為を正当化する言い訳を必死で飾っていたら洒落にならない自殺を目の当たりにして後悔した、そんなどこにでもいる最低な人間だ。そんなわたしが、誰かの個性をどうのこうの言うなんて厭らしい。
人の脳裏が自殺がよぎるまで追いつめられた過程はきっと、その人の人生でありパーソナリティそのものだ。なのに人はわたしはこれから、それを自殺という行為そのものを否定するだけで重ね合わせて否定する。
スカートの中を覗きやがった野郎が鼻で笑ってくるみたいに下世話で最低な行為だと思う。だけど、わたしはそれをすると決めた。見過ごせないわたしの問題でもある。
これは場違いな織姫が立場をわきまえず諦める事を匙投げる、そんな酷い話だ。
それでも、わたしは彼の自殺を止める為に動く。だって何かがあってからじゃ遅いから。
別に好きでもない男だ。飲み会で世間話を流した記憶ぐらいしかない相手だ。
だけど、そんな人間だからこそ、わたしがそんな人間だからこそ、彼を救うために舞台に上がる。赤の他人が余計なお世話で哀しい人を死なせないと邪魔をするのだ。
いつもは猿に倣う、たとえ人間以下でも今日は人間の本能で自殺を否定する。
そんな世界じゃないと、何時まで経っても世界に救いがない。夏のお月様に満面の笑みで鼻笑いされるのはもううんざりだ。
彼の個性を悔やまない私が、それでもその死を妨たげる。
たとえ、その死を止めることができないとしても。



人は自殺を否定し、自殺を肯定する。
人は死を肯定し、死を否定する。
全て刷り込みだ。退屈の合間のオシツケられたシツケだ。
死の本質を識ることは死の本質であり、死の本質は死だけにある。
人は死ななければ死を理解できない。故にメメントモリが限界の人生。
イツダッテアナタハシヲオモッテカッテニシニサラセ。
だから、問題は死ではない。そんなものを問題にしても始まらない、
人はいつだって、死ぬための物語だから。
それでも。それでも!


小説・十五夜夏月様
更新・延期予定路線



たとえ、そんないつかが来ない方がよいとしても。
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2013/08/31(Sat) | 小説・十五夜夏月様 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
盆暮れ争奪
これまで、本当にありがとう。
本当は両親や兄、家族に謝罪するところから始めるのがスジなのかもしれんけど
まずはじめに、友達や、なかまや、すきなひとたちに感謝をするところから始めたい。
そりゃ感謝なんて偽善で自己満足、唾棄すべき誤魔化しに逃げている、きっと事実や。
こうやって、言葉を飾り言い訳がましく自分をよく見せる言葉を選ぶことは
十分に最低や思うし、それ以前に、これからおれが行う最低な行為は
もはや誤魔化すことのできん自殺行為やな。というか自殺やから。
それでも、そういう行為だってきっと、言葉を尽くすってことやから。
だからおれはこの遺書について、感謝の気持ちから言葉を綴りたい。
こんなおれに、笑顔をありがとう。こんなおれなんかに、優しさをありがとう。

愛情があった人、ありがとう。
それでもおれは、死を選びます。



盆暮れ争奪



思い返せばこれまでの人生は、当たり前だが思い通りにいかないことの連続やった。
自分の能力には、きっと自信がある。
そこらの雑魚を見下せるだけの結果も出してきたはず。
それでも、そこらの雑魚を振り払う、それだけのことがおれにはできんかったな。
引っ張られた脚が引き千切れるんちゃうか、それだけの恐怖で身が竦む。
そうして、脚を引っ張られない道を探す、立ち止まる、前へ進まない。
そうやって道端の糞を避けながら行く道が、おれの人生やったかもしれん。
それで培われた能力もあるやうな。
誰にも頼らず自力で捩じ伏せることにかけちゃ、おれはきっとぶっちぎりやよ。
手段さえ選ばなければ、おれはなんだってできるし、どんな無茶もしてきた。
それでも、きっとおれのおれであるヘボさは隠せんかったろう。

そりやあ上ッ面はぶっちぎりやで。いまのみてくれなんかハンパなくキてる。
でも中身がない。逃げるからな。なんかもう、逃げ道しか探してへんからな。
やさしいひとは居たよ。おれなんかに興味をもってくれたひともいたんやろ。
だけど自分ばっかりに必死な俺は、なにも返せないまま終わってきた。
そうやって、ひとと距離を保つことで、中身を覗かれないようにする。
してきたんやわ。それがおれの間違いやった思う。
でもな、なかみ出したら駄目なんよ。そら嫌われたりするのが怖いってのもあるよ。
でもそれ以上に、がっかりさせたないから。期待を外したないってな。
それが、きっとおれにとっての、プライドって言葉の意味やった思う。
結局は、どこにでもある理由やね。すげえありふれたやつや。


おれは、もうつかれた。


こういうことを言うのも、この前、職場での会話の中で
その日の帰り道に、気づいてしまった答えがあるからかもしれん。
自殺のニュースとかあるやんか。いじめとか空っぽすぎる言葉並べてさ。
自殺の原因とか、すげぇ真面目な顔で語ったり、
もしくは死ぬ気でやればなんちゃらとか、死ぬことなかったとか。
そういうの見聞きすると、いつも納得できん感情があったんよね。
うまく言葉にできんだけで。
せやけどそれも先日までの話で、今はもうはっきり言葉にできるんやわ。
自殺する人の気持ち、いまのおれははっきりとわかるで。

ひとはな、これ以上頑張りたくないから、最後の頑張りで死ぬんや。

ほんま、それだけなんよ。
昨日ガンバってさ、その前も頑張ってさ、
それでもリセットには程遠い程の課題があって。
全てがリセットされるゼロなんて、ほんま遠くにあるにも限度があるで。
しかも実際ゼロにたどりついたとしても、そこから新たにスタートせなあかん。
頑張った結果、ゼロまでたどり着いて、今までの頑張りがカラッポへの道やったとか
そんな残酷な話、絶望とかちゃちぃ言葉がお似合いすぎる無様や思うわ。
甘えた考えとか、甘えとか言うひともおるわ。しっとるわ、そんなひと。
そこなんやわ、うんざりさせるにんげんってやつは。
自分を否定されたないからって理由で、人を否定する感じ。
辛い言うてるのに、そんなん大したことないとかさ、まじ殺す言葉なんね。
えぐいなんてもんと違う。みんなそうとか言うけど、じゃあ助け合おうよ。
舐めることで簡単に忘れられるキズやってあるんやから。
せやかって、大したことのない傷でもえぐられたらハンパなく痛い。わめく。
そんな感じや。
ひとのことをわめかせといてさ。弱音を吐くなとかよく言うわ。
そんなんさ、何もするな言うてるのと一緒やん。死ねいうてるも同然やん。
努力しろ、でもお前のがんばったことに価値はない、認めない。
おまえなんざただの雑魚で、知らんけど出来たんやから大したことなかったんやろ。
だからいちいち腐るな、うじうじ言うな。黙って次のことしろ。ってか。
長いわ、二文字でまとめろ。
ああ、死ねってことな。
せやかて、そんなんでひとは死なへんよ。うんざりするだけで。
でもな、疲れるわ。疲れたわ。これ以上は無理や。
だから、死ぬわ。そういうこと。



ありがとう。
これは遺言やなくて遺書や。
別になんも中身なんかないし、具体的な恨み事なんか名指しにすることもせぇへんよ。
期待してたら悪いけど、そういうゴシップ的な話をする気はない。
ただ、おれは必死に頑張ってここまで空っぽになって、それで限界やったってこと。
ここからひとつひとつ色んなものを取り込んで満たされてく、そんな人生が待ってる
それが約束されてても、やっぱり今死んでしまいたい。
約束なんて今のおれは鼻で笑ってまうわ。
今なら悲しむ人なんて、知れてるし、その知れてる人の哀しみが、おれにとって最後の救いでもあるから。
死ぬわ。ほんま、もう無理。
くたばれって思うやつらが全員くたばってくれるならともかく、
それがないなら、やっぱおれがくたばらなあかん。それがスジや。
そんで、それがおまえらの望んだ世界で未来でスジってやつや。

がんばれとか、あまえとか、たいしたことないとかよぅ言うてくれたな。
お前のことやぞ、ひとの頑張りを煙たい目で見てくれたお前のことや。
はっきり言うとくけど、おれをころしたんはお前らやからな。
おれのことを都合悪い奴みたいに言うてたお前、理解できへんなら、おまえもしねよ。
理解する努力をする気もないなら黙ってろ。
おれにおれをころさせたんはおまえらや。
おまえらの言うとおりの人間になろう思ったら、死ぬしかないんや。
おれに存在してるな、言うてるようなもんやねんから。

まじもう、うんざり。
そんなん相手にしてるのもういやや。
つかれました。

おれめっちゃがんばった思うよ。
あとはおれのいなくなった世界で
おれの頑張りに気づく日々でも過ごしてください。
大丈夫やって、みんなで助け合えば余裕やから。

そんで覚えとけ、
みんなで助け合えば余裕なことを一人の個人に押しつけてた事実を。
しっかり覚えとけ。そんで疲れたら死ね。いいよ、死んだらええんよ。みんな。
だからがんばれるんや。


とりあえず、おれは死にます。
疲れたし、がんばって希望も何もない事実に疲れるし。
振り返れば何も残ってない事実に、また疲れるしな。
ほんま失ったもんばっかしや。なんにもないな。

さようなら。
だいすきな人たち、だいすきです。




小説:十五夜夏月様2013 
2013年9月19日更新





死ぬならせめて、月よりも綺麗な満月の夜がええ。
それぐらいのスポットライトは浴びて、しにたい。


2013/08/15(Thu) | 小説・十五夜夏月様 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
悠久を謳う心電図
生きていますが、色々と辛くて大変です。
ちょっと辛すぎるぐらいに辛くて
色々なベクトルが惨めに直結している感じが
なんともスィサイダルにしんどいです。
自分自身の行動も、周囲の影響も全てが惨めにストレート。
キツいもんです。

そういうわけで、色々な事に少しずつ変化をつけていきたいと思うわけです。
とりあえず引っ越したり、もしかしたら職を変えたりもしないといけない。
生きるってホント大変です。たぶんずっとこんな感じなんだと思います。

ただ、少しずつやりたいことをする時間も取れるようになってきました。
うそです。
ただ、そういう気分ぐらいは取り戻せるように意識するようにはしてます。
うそです。
しなきゃいかん、そう思うぐらいなもんです。

牛歩戦術、亀なんざ兎以下の無努力なクズですが
それでも、どれだけ歩みが遅くても歩きださなきゃいけない。

というわけで現状、ホントに未定なんですけど
十五夜夏月様2013が今年の十五夜の日に更新できるよう
色々と構想、案を練っていますし、少しだけ予告編を書いたりしています。

更新頻度がホントにアレなことになってて申し訳ないですし
もうホント、感想とか体力使う真似ができないぐらいに
余裕のない人間になってしまったりしていますが、なんとか。

なんとか、へらへら笑えてると思いたいです。
2013/08/10(Sat) | 日記 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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