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もしももしドラを読んだら
読書をしていないわけでは無いので、たまには雑感を。


そういうわけで、一時期にアホほど売れた「もしドラ」読了しました。

躊躇なくネタバレしますけど、入院中の親友が安い感動の為に死ぬ話です。
そういうのが嫌いな人間としては、ほんとそれだけで色々とブチ壊しでしたね。
途中までは、過程のしつこい進研ゼミのまんがみたいな陳腐さ
わりと程良いヌルさで、悪くなかったんですけど。

あと文章も凄い下手だと言わざるえんストーリーテリングでした。
だって語尾の八割以上が「だった」「でした」「なった」みたくの過去形連打。
素人のヒップホップか、ってぐらいに「た」で締めます。
正直、ここまでやられたら、ケチつけてゴメンナサイの規模。
これは何の報告なのかと。レポートなのかと。
絨毯爆撃炸裂と言う奴ですね。そうですか?


とは言えちょっと真面目な話をするなら、
当然のツッコミとしてご都合主義が過ぎる。
初めから全てが予定調和な配役もそうですが、
何より「組織」が綺麗に運び過ぎている。

それは、「障害」はあれど、それを乗り越えた際に発生するはずの
行動に対する「弊害」がないストーリー運びと言ってもいいでしょう。

ていうかこの物語に漂う嘘くささの大半がその
一切の行動の結果に弊害が無いストーリー運びに起因していて。
一度うまく運んだ物事が予定調和にしか進まない、
現実に山ほど起こるであろう『物事がある程度すすんだ上での想定外の不条理』が
ちっともさっとも存在していない(安い死除く)。

それはもう、ご都合主義と言われても仕方がない作風ですし、
ある意味では間違いなくご都合主義を楽しむ物語運びがされている。

言ってしまえば、保険屋さんの絵空事に似てるんですよね。
うん、これは本当にそういう話だと思う。


それでも、です。
決してボロクソに貶して然るべきな酷い話ではありません。


ただひたすらに焦点を絞った安い話ではあるけれど。
だからこそ描けている面もあるし、
間違いなく下手な入門書よりは親切で読ませる内容です。
決してお勧めする物語ではなくて。
ネタとして弱いのは勿論だけど、
やっぱり読んでて腑に落ちない点が点在しているのが大きいけれど。

それをケチをつけるベクトルと言われればそれまでだけど、
むしろ詐欺っぽい雰囲気に疑ってかかる本能に近い感じ。

だから全てひっくるめて「仕方がない」話だと思います。


そして言うなれば。
洗脳じみた断言や聞く耳を持たない断定に満ちた専門書に比べて、
格段に優しい目線で描かれた物語なのは間違いなくて。

描かれている事象に疑えるというゆとりのある本で、
それはそこまで悪くない物語なんじゃないかと思います。


まあ安い感動の為に親友を殺した展開だけはうんこ。
恥を知るべき工夫の無さには、酷い仕事であると言わざるをえません。

だからこそ、安い話が読みたくて、ちょっと雑学にも触れたい人にはマジお勧めします。

保証できる安っぽさは絶品と言えるでしょう。


いや、ほんと其処まで悪くはねーハズなんですよ。
しかし口を開けば誉められない。なんだこれは。
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2011/11/02(Wed) | 雑感ごった煮 | トラックバック(0) | コメント(3) | page top↑
コメント
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>しかし口を開けば誉められない。なんだこれは。
ドラッガーの入門書なのに何故か親友が死んだからだと思いました(架空の人物ですが)。

結局この本、表紙イラストの破壊力が全てだった気がします。
あのメイド漫画の作画担当がコミカライズしても物足りなさを感じる恐ろしさだったので、やっぱベストセラーになった理由はこれなんだろうなーと思わずにはいられませんでした。
もっとも、「実際に間口的な中身が伴う本」であれば、こういう方向性で客を呼び込むのは歓迎すべきだと思いますが・・・。

・・・正直、中身を読んでいない状態なのでコメントは問題がある気がしますが、それでも最初の一節は書きたかった。
失礼しました。
余談ですが、ミスフルの凪さんのデザインって数年先を行っていたのだろうかと思ったり。
by: Misfreak * 2011/11/02 23:45 * URL [ 編集] | page top↑
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けっこう前に読んだ感想としては、おや意外と面白い、といった感じでした。良く出来た進研ゼミ的なレベルで。陳腐な物語であったことは間違いないのですが、正直、もっとつまらないものだと考えていたので若干プラスの印象を持ってますね。

監督がただ主人公に諭されるだけで終わらず、最後の一幕で自主的に動いた点が良かったです。幼馴染君の扱いの悪さが一番の笑いどころでした。幼馴染の恋愛なんて幻想なんだよ!と言わんばかりに。
by: 折り紙 * 2011/11/03 00:39 * URL [ 編集] | page top↑
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表紙絵も話づくりも本当に何もかもか進研ゼミな話でした。
だからこそ、親友が死んだのが残念でなりません。進研ゼミは!誰も!死なない!!

まぁでもほんと、意外と面白い、に尽きる話ではありましたねマジで。
いや、そう言うと完全にナメきって読んでいたってことになっちまうんですが。
まぁ完全にナメきっていましたし、事実、ナメきっていたからこその評価ですがのぅ。

しかし超高校級の逸材に超高学歴に超才媛に。
キャストが揃っている話でした。
見事なまでに「役割ありき」な配役。
しかし幼馴染、てめーの役割はあくまで解説だ。
そういう意味で、ヒロインに恋愛をさせない話づくりは計算してますね。
表紙から獲りに行っている客層ってヤツに対して、しっかりと対応していたんだぜ。
by: EX’el BLUE * 2011/11/03 21:13 * URL [ 編集] | page top↑
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